2012/11/14
お金はどこから生まれたのか
その昔、お米と魚は直接交換されていました。いわゆる物々交換です。でもお米と魚を交換するためには双方がそれを欲しがっていないといけません。お米を持っている人が魚ではなく豚肉を必要としている場合、魚を持っている人はまず豚肉を手に入れなくてはならない。とっても面倒です。だからお金が誕生したのでしょう。それはとても画期的な発明だったはずです。だけど同時に大きな矛盾を生みだしてしまいます。例えば米が100円、肉も100円の価値だとしましょう。まず、米を持っている人がそれを100円で売る。つまり100円と米を交換する。次にその100円を肉に替える。米⇔100円⇔肉です。するとなんとですね、米⇔肉のときには合計200円の価値だったものが、米⇔100円⇔肉の場合だと合計300円に増えてしまうのです。物は増えていないのに総額だけ拡大してしまう。この100円はいったいどこから生まれて来たんでしょう?