2013/02/13
あぶく銭の定義
一般的にあぶく銭っていうのは楽して儲けたお金の事を言いますよね。宝くじが当たったとか株で儲けたとか。でも真剣に株を売買してそれで生計を立てている人だっているわけです。宝くじにしたって何百万円もつぎ込んだ結果やっと当たった百万円かもしれない。それを楽して手に入れたお金と言ってしまっていいものなのか。あぶく銭というのは決して褒め言葉ではありません。短期的にはいいけれど、いずれ人生を狂わせてしまうお金。それが「あぶく銭」のイメージです。だから真剣に株で稼いだ人はあぶく銭なんて言われたら腹を立てるかもしれません。あぶく銭の定義っていったい何なんでしょう。私は思うんです。楽して稼いだお金か、一生懸命働いて稼いだお金か。重要なのはそこではなく、稼ぐのに要した時間ではないかと。こつこつ時間をかけて貯金したお金と瞬間的に手に入れたお金。どちらも同じお金です。でもそこに時間がかかっているかどうかは結構重要な気がします。それはお金というものが他人の時間を買う事のできる道具だからです。自分のお金と他人の時間を交換する。その時にあまりにも自分の時間を費やさずに他人の時間を手に入れてしまうと人間は何かが狂ってしまうのではないか。理由は分からないんですけど何かとても重要なものを失くしてしまいそうな、そんな気がするのです。