2013/09/18
国家の代表とは
各国の首脳が一同に会した時、日本の総理大臣がどうも軽く扱われているように見えます。背が低いからそう見えるというだけでなく、議論の場でも交渉の場でも軽く扱われているように感じます。これは私の偏見ではないと思うのです。マスコミに言わせれば「しっかりとしたビジョンをもっていないからだ」ということになるのでしょう。ビジョンもなくコロコロと変わる総理大臣を交渉の相手には出来ない。確かにそうかもしれません。でも軽く扱われる最大の理由は別のところにあると思うのです。それは国民の意思を代表していないからです。各国の代表が集まったとき、そこに上下関係が生まれるとしたらひとつは国の力です。落ちぶれたとはいえ日本は経済大国ですから国力は十分です。問題は上下関係を決めるもうひとつのポイント。いかに自国の国民に支持されているかです。たとえ小国の代表であっても国民の圧倒的な支持を背景にしている人は他の首脳からも尊敬され意見も尊重される。それが首脳同士の暗黙のルールだと思うのです。日本の総理大臣は国の代表ではあるけれども国民の意思を代表していない。私たちには自分たちで総理を選んだという実感もなければ自分たちの意思を代表しているという共感もない。だから軽んじられるのは当たり前なのです。直接選挙で総理を選ぶ以外に解決する方法は無いでしょうね。