2014/10/29
肩書きの求心力
本でも書きましたが、私は社長ではなくなりました。言い換えるならば株式会社ワイキューブの社長という肩書きを失ったという事です。でも実は株式会社安田佳生事務所の社長なのです。そしてNPO法人の理事長であり、境目研究家であり、カケハシスカイソリューションズという会社の顧問でもあります。私から遠い人で、なおかつ私を知っている人には元ワイキューブの社長という肩書きが一番しっくり来るでしょう。あるいはちょっと興味を持ってくれている人なら境目研究家という肩書きをご存知かもしれません。肩書きにはその組織における権限がセットでついてきます。人事権や決裁権などです。そして外部に向けてもいくつかの機能を発揮します。そのひとつが求心力です。私には興味が無くてもワイキューブの社長には興味がある。そういう人が肩書きに引きつけられてやってきます。それは別に損得だけのやらしい行動ではなく、機能的にワイキューブ社長でなくてはならない案件だということです。今はワイキューブの社長ではなくなったので、出会う人の種類が変わりました。今私に会いたがる人は「元ワイキューブ社長」か「安田佳生」個人のどちらかに興味を持っている人です。肩書きは人を引きつける力がありますが、同時に遠ざける力もあります。つまり、どう名乗るのかによって出会う人は大きく変わってしまうのです。