2012/11/28
人間と動物の境目
犬や猫にだって感情も心もあるのだと動物好きな人は言いますよね。私だってこう見えて動物好きです。カメレオンとかアリジゴクとかオケラとかしか飼ったことがないように誤解されているようですが、犬や手乗りブンチョウというメジャーなペットだって飼ったことがあるのです。でも、やっぱり動物と人間は違う。動物にも感情や個性があるってことは認めますけど動物には「自我」がない。そう思えてならないのです。自我とは自分以外と比較することによって「自分はこういうものなんだ」と認識できる能力です。要するに俺は人間だと定義できることです。犬や猫が周りと比較して「どうやら俺は犬という生き物らしい」とか吾輩は猫であるとか、そんなことは絶対に認識していない。そしてそれは頭の良し悪しの問題ではない。人間は頭がいいから他の動物と違っているのではなく、自我に目覚めているから他の動物とはちがうのです。わたしは日本で生まれた47歳の男性で残りの寿命はせいぜい30年くらいだろう。なんてことは普通の人間だったらみんな考えますけど、でも人間以外は絶対にそんなことは考えない。まわりは見えるけれども自分は見えない。それが人間と動物との決定的な違いだと思うのです。