2013/02/27
死なない力
極真空手の黒帯の人に教えてもらった事があるんですけど、人間は素手では猿にもかなわないそうです。正直びっくりしましたね。だってバットをへし折ってしまうような人ですよ。でも事実だそうです。空手の達人でもシカの皮を破く事はできないけど、猿の牙だったら穴が空いちゃうらしいです。虎やライオンに至っては爪でちょっと触れるだけでスパッと切り裂いてしまう。ものすごいですよね。考えてみれば人間なんてむき出しのゆで卵みたいなものですからね。野生の動物にかかったらひとたまりもない。まあ別に素手で戦う必要などないですからゆで卵みたいに弱っちくても構わないんでしょうけど、それにしても無防備すぎるとは思いませんか?昆虫みたいに固い鎧で覆われてるわけでも、シカのように丈夫な皮で覆われているわけでもない。走るのは遅いし空も飛べない。どうやって今まで生き残ってきたんでしょうね。私は思うんですけど人間の強さというのは戦う力ではなく生き残る力だったんじゃないでしょうか。病気を防ぎ、食料を育て、どんな環境においても生き残る力。そう考えるとゆで卵ボディーにも納得がいきます。寒ければ服を着ればいいし、暑ければ脱げばいい。人間はきっと戦って生き残ったのではなく死なない事によって生き残ってきたのです。地味だけどそれが一番大事ってことですよ。