2013/03/13
うかつ爆弾
「あー、うっかりしていた」というのと「あー、うかつだった」というのとではちょっとニュアンスが違います。うっかりはちょっと軽い感じの許される失敗って感じです。たとえば砂糖と塩を間違えたとか。あるいはセーターを後ろ前反対に着てたとか。でもうかつはいけません。なんか取り返しがつかない感じです。「う、うかつだった・・・」という言葉を人が発するとき、それはちょっと取り返しのつかない致命的な失敗な気がします。それは今となっては取り返しがつかないのだけれども、ちょっと気をつけていれば防げたであろう失敗。うかつの象徴する失敗とはそういうものです。たとえば「あの映画よかったよね」と他の女の子との思い出話を間違えて彼女にしゃべってしまったとき。「え?私そんな映画観てないわよ」なんて詰め寄られた時にはもう手遅れ。「あ~。俺はなんてうかつだったんだ」と悔やむ事になるのです。うかつという言葉を辞書で調べると「うっかりしていて心が行き届かないこと」と書かれています。うっかりとうかつの違いは誰かの心を傷つけるかどうかってことみたいです。人はみんなうかつ爆弾を抱えて生きているのだと思います。それは特定の相手に見つからなければ爆発しない爆弾。でももし見つかってしまったらジ・エンド。もう取り返しがつかないのです。