2013/05/29
中年男の時間感覚
私はもう47歳になりましたので立派な中年男です。で、中年になってみて不思議に思うことがあります。なぜ若い頃あんなにも焦っていたのだろうかということです。今は何をやるにも3~5年単位で物事を考えることが出来ます。3年である程度の目処が立てば立派なものだと思えるからです。でも若い時には到底そんな風に考えられませんでした。3年どころか1年でも遅い。毎年毎年目に見える成長をして当たり前なのだと思っていました。でも実際にはそんな成長は出来ない。1年なんてあっという間ですからね。だから毎年毎年焦っていました。また今年も終わってしまった。ほとんど去年と変わっていない。ああ、俺はなんて鈍間なんだと嘆いていました。それが今はぜんぜん焦らなくなったのです。不思議ですよね。だって47歳にもなったら残りの寿命も見えてくる。全力で仕事ができる期間など10年くらいです。にもかかわらず長期で計画を立てられる。若い頃に持っていた残り時間と今持っている残り時間を比較したら、どう考えても今の方が焦らないといけないんですけどね。でも実際に焦らないのだから仕方ありません。きっと年を取って鈍くなったんですね。いろんな感覚が。でも嫌いじゃないんですよ、この中年男の時間感覚というやつが。そのうち盆栽でも育ててやろうと目論んでいます。