2013/10/09
電話が嫌いなわけ
メールを発明してくれた人には心から感謝しています。私は電話が大の苦手なのです。電話がかかってくるとそれだけでドキッとします。だからいつも心の準備をしてから電話に出るのです。誰からのどういう電話で何を答えなくてはならないか。たまに準備が間に合わなくて電話が切れてしまうこともあります。でもまだ用事が明確な電話ならいいのです。一番困るのは妻からの電話です。妻は出張することが多いので用事がなくても電話をかけてきます。会えないから電話でコミュニケーション。その主旨はよくわかります。しかし間が持たないのです。いやそもそも電話では間というものが許されない。黙っていると「聞いてるの?」と突っ込まれます。会っている時はただ見つめているだけで「聞いているよ」という合図になるのですが、電話ではそうはいかない。「うん」とか「はい」とか「ほほう」とかバリエーションを変えながら「聞いてるよ」という態度を言葉にしなくてはならないのです。しかしこの場つなぎも3分しか持ちません。それを過ぎると「さっきからうんとかへえとかしか言わないけど聞いてるの?」ということになります。でもそれ以上答えようがないのです。私は目的のない会話が出来ない人間なのです。メールだったらじっくり考えてから返事が出来る。でも電話ではその間が許されない。だから電話は苦手なのです。