2013/11/06
面倒くささの相性
この世に面倒くさくない趣味などありましょうか。パターの練習をすることや、釣り竿の手入れをすること、植木の水やりをすること。それらはゴルフや釣りやガーデニングを趣味にする人たちにとってはぜんぜん面倒くさくない、むしろ楽しいひと手間なのでしょう。でもそれ以外の人にとっては面倒くさいことこの上ない、ただの手間でしかありません。そもそも趣味とは面倒くさいものなのです。準備し、行動し、後片付けをする。遊びでも仕事でもこのパターンは同じです。自分がその面倒臭さを楽しんでいるかどうか。違いはそこだけです。『面倒くさい=余計な時間がかかる』という図式で考えるならば趣味だってたいてい面倒くさい部類に入ります。問題はその余計な時間を面倒だと感じるかどうかなのです。これは趣味に限ったことではありません。人間にも面倒くさい人というのがいます。一緒に仕事をするのが面倒な人、酒を飲むと面倒な人、話を聞いているだけで面倒な人。「あいつは面倒くさい」と言われる人はどこにでもいるものです。でもそんな人にも友達や恋人がいます。そういう人たちは面倒くさいのを我慢しているのではなく楽しんでいたりもします。つまり面倒臭さの相性がいいのです。人間生きているだけで本当は面倒くさい。その中でいかに面倒臭さの相性のいい人や出来事を選ぶのか。それが一番大事なのです。