2014/04/02
日本は独立国家か
こう見えて私も愛国心溢れる大和男子ですから、日本は独立国家だぞと胸を張って言いたいです。1952年にサンフランシスコ講和条約が発効された瞬間から、日本は国際法上紛れもなく独立した主権国家となった・・・はずなのです。でも正直、素直にその事実を受け入れられない自分もいます。何と言ってもポツダム宣言で無条件降伏した国なのです。どんな要求にも一切文句を言わずに従います。そう宣言し連合軍の植民地となった国家が、たったの6年で独立国家になど戻してもらえるものだろうか。いや、そんなことはあり得ません。植民地にしておくよりも、アメリカの51番目の州にするよりも、独立させたほうが役に立つ。そういう計算が働いていたと見るのが正常な大人の判断ではないでしょうか。例えば今回の消費増税。赤字なのだから増税するというのは理に適っているようにも見えますが、今そんなことをしたら景気がさらに悪くなって、円高もさらに進んで、日本には何も良いことなどないのです。でも国際社会にはメリットがあります。日本の財政が安定したら国際社会は安心して円に投資できるからです。日本の少子化は止まらない。景気も良くならない。でも円は安定して高止まりしてほしい。それには消費増税が一番いいのです。日本は独立国家かどうか。それを論ずるよりも、独立国家ではないということを前提に物事を考えてみるべきです。そうすれば様々な疑問がきれいに解けて行くのです。