2014/04/30
必殺技
バレーボールのように身長や身体能力の差がスコアに直結するようなスポーツでは、ひとつひとつの技を鍛錬してもその壁を越えることは容易ではありません。昔、東洋の魔女と言われたレシーブや時間差攻撃などのアタック技術は、身体能力の差を埋めるに十分なものだったのでしょう。でも技術は真似される。日本ほどではなくても技術をそこそこまで高めていけば、あとは身長と身体能力の差で勝ててしまう。それが今、日本のバレーが勝てない最大の要因であると思うのです。もしも世界最高の身長か世界の最高点に到達できるジャンプ力があれば、きっと今でも日本のバレーは世界一だと思います。ひとつひとつの技術の鍛錬と訓練の量においては日本人はずば抜けていますからね。しかし、残念ながらそのような身体的突然変異は期待できない。だとすれば勝つための方法はひとつしかありません。それは必殺技です。カメハメ波や悪魔の実の能力のように物理的制約を超えるような必殺技。本当はアタックサーブのようなものは、もっとずっと前に日本人が編み出して鍛錬していなくてはいけなかったのです。でもアタックサーブではもう遅い。今勝つためには今のバレーの常識を超える必殺技を編み出すしかないのです。実はこれはバレーに限った事ではありません。今、日本にはあらゆる分野における必殺技が求められているのです。