2014/08/13
本気と100%
私は本番で100%の力を出し切ることが重要だとは考えていません。もちろん、オリンピックの100メートル決勝などは別です。ここぞという時に100%の力を発揮して記録を出す。それが重要であることは当然です。でも彼らとて予選では100%の力は出しません。テニスのトーナメントやプロ野球の試合でも同じだと思います。決して手を抜いているわけではないのですが、常に100%の力でプレーしているわけではない。常に100%で戦わないと勝てない人は決勝へは行けませんし、年間を通じてペナントレースを勝ち取ることも出来ないでしょう。そもそも100%という力は出したい時にいつでも出せるものではありません。出そうと思ってもなかなか出ない。もし出せたとしても、ずっと100%でプレーし続けることは出来ないし、やったらきっと体が壊れてしまいます。100%は練習でこそ出すべきです。100%出し切ることによって力を底上げする。そして本番には70%の力で挑む。70%くらいの力で解決できるようにしておかないとコンスタントな結果は残せません。これはビジネスの世界でも同じです。特にビジネスは本番の時間がとても長いですから常に100%を発揮して働き続けることなど不可能です。やるべきは70%の底上げなのです。