2014/10/01
自分を見る角度
見る角度によって形が変わるのは人間も同じです。ある分野で凄く頭のいい人が他の分野ではもの凄く頭が悪かったり、普段おとなしい人がいざという時に勇猛果敢になったり、意地悪に見える人が特定のシーンでとても優しかったり。どんな才能も、ひとつの角度から見た見え方に過ぎないのです。どの角度から見ても天才、どの角度から見ても凡人、そういう球体型の人間は存在しないと思うのです。人間にはいろんな凹凸があります。生まれた時に身に付いていた凹凸や、いろんな経験を積むことによって出来た凹凸。生きて揉まれているうちにいろんな凹凸が削れてまん丸い球体になってしまうのだと考える人もいるかもしれません。でも私はそんなことはあり得ないと思います。自然界にまん丸の球体が存在しないように、人間にも必ず凹凸があるのです。つまり角度を変えてあげれば人間は全く別の存在に生まれ変わることが出来るということですね。ただ、人間というのは自分を見る角度を固定してしまう癖があります。ある一定の角度を世間に見せてしまうともう他の角度は見せることが出来ない。そして自分自身でも他の角度から自分を見ようとはしない。実にもったいないことです。自分の可能性を固定化してしまっているのは自分自身の自分自身を見る角度なのです。たまには自分を見る角度を変えてみてはいかがでしょう。