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境目研究発表

辞書にはのっていない言葉や定義の『さかいめ』を探った研究発表。 安田佳生の独自の視点から、勝手な持論を展開します。

境目その1 親友

辞書で「親友」と引くと、「特に親しい友人」
と書かれていることに異議を唱えたい。
どこまでが友達で、どこからが親友なのか、
辞書を引く人はそこが知りたいのです。

境目その2 愛

愛とLOVEはイコールではない。
だから「上杉達也は朝倉南を愛しています」
という使い方を普通の日本人はしない。
「ずっとお前のことが好きだった」が正解だと思うのです。

境目その3 辞書

たとえばひとつの文章を、辞書をひきながら英語に訳す。
そしてその英語を今度は、英和辞典を使って日本語に訳す。
そうすると、元の日本語とは違う文章になる。これは大問題ではないですか。

境目その4 妻

「妻がいるとすごく仕事をやる気が出る」っていうのもいいんでしょうけど、
「妻がいるとついつい仕事をサボってしまう」っていうのが
本当の愛というものでしょう。

境目その5 天才

天才と呼ばれる人たちは、何か人とは違うものを持っている。
ということではなく、天才と呼ばれる人たちは、普通の人にあるものが欠如している、
ということかもしれません。

境目その6 ゴルフ

ゴルフが上手い人と下手な人の境目は100を切れるかどうかではない。
ハンディキャップがシングルだということでもない。
手で投げるよりも近くに寄せられるかどうかである。

境目その7 贋作

ピカソが描いたシャガールの絵というのは、
やっぱり贋作ということになるのでしょうか。
なんでも鑑定団に出してみたいです。

境目その8 心

心を完全に閉じてしまう必要はないですが、
無理して開く必要もないと思うのです。
開きたい時に開き、閉じたい時に閉じる。それでいいと思うのです。

境目その9 進化

人間は猿から進化したのではないという立場を取っております。
猿と人間の違いは知能だけではないと思うからです。
人間には他の生物にはない何かがあるのです。

境目その10 悩み

悩むことと考えることとは違います。
考えることの先には答えがありますが悩むことの先に答えはありません。
悩める人の最大の悩みは答えがないことなのです。

境目その11 コースター

グラスの底にくっつくコースター。
それはどんなにかっこいい男をも一瞬にして貶めてくれる私の味方です。
くっつきコースターの接着剤はモテない男の執念なのです。

境目その12 色気

エロが肉体に宿るとしたら色気は心に宿るのではないでしょいうか。
強い男の中に見え隠れする弱さや清楚な女性の中に見え隠れする妖艶さ。
そういう心を揺さぶるものを色気と呼ぶのではないでしょうか。

境目その13 巣

マンションやビルを眺めていると、よく出来た巣だなと感心してしまう。
どんなに器用なアリよりも、どんなにセンスのあるハチよりも、
ニンゲンのほうが上手に巣をつくるのだ。

境目その14 素

素で生きるというのは開けっぴろげに生きるということではなく、
自分を肯定して生きるということだと思うのです。
かっこいい自分もカッッコ悪い自分もどちらも受け入れる生き方。
これがなかなかできないのです。

境目その15 靴

女性用の身長伸ばし靴がハイヒールなのに対して
男性用がシークレットブーツと呼ばれることに異議を唱えたい。
いくらなんでも酷すぎる。この悪意あるネーミングはいったい誰が考えたのだ。

境目その16 夢

夢の中で悪いことをしたって捕まったりはしないんですけどね。
でもやっぱり罪悪感はありますよ。
夢だからってまったく罪悪感を持たないような、
そんな人間にはなりたくないのです。

境目その17 依存

テレビに依存するとかネットに依存するとかいうのは
結局のところ社会に依存しているということですよね。
その向こうにある(はずの)人間社会と繋がっていたいという思い。
結局寂しさは人でしか埋められないのです。

境目その18 思考の枠組み

ことばでコミュニケーションすることは出来てもことばで考えることは出来ない。
深い思考には文字が必要なのです。
それは複雑な暗算にそろばんが必要なのと似ているような気がします。

境目その19 植木

植木はあまり動かしてはいけないのです。
木というのは本来地面に生えているものだからです。地面は動きません。
でも人間が植木を作ったことによって動くはずのない地面が動いてしまうのです。
木にとっての天変地異なのです。

境目その20 直線

自然界には直線というものは存在しないそうです。
すべての直線は人間が作り出したものなのです。
お寿司のネタも焼き肉もきれいな四角形ですけど、
元をたどれば牛やタコだったわけです。
人間って恐ろしいですよね。

境目その21 肘あて

私のジャケットの肘あての下には穴があいています。
穴を隠すために肘あてをつけたからです。
でもなぜかお洒落のための肘あてだと勘違いされます。
穴があいてるよといっても「またー」と疑われてしまうのです。困った物です。

境目その22 いい人悪い人

世の中にはいい人と悪い人がいます。でも数は決まっていません。
気分がいい時はいい人がたくさんいるように見えますし
悪い時にはみんな悪人に見えます。
そんなものです。

境目その24 寄生生物

カビとかキノコとか寄生して生きている生物は
ものすごい毒を持っているかものすごく美味しいかのどちらかなのです。
美味or死。天然のロシアンルーレットなのです。

境目その25 花

桜のように散ることを楽しむ花があるのだから、
散ることを楽しむ人生があってもいいと思うのです。
一所懸命咲いて一生懸命散るのです。
咲くもよし。散るもよし。

境目その26 もぐら

小学生の時に一度だけもぐらを見たことがあります。
なかなか可愛いやつです。でも害獣らしいです。
根っことかミミズとかを食べちゃうからです。
可愛いので許してやってほしいです。

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