2013/09/04
趣味
ゴルフが趣味だという人のことをどうしても無趣味な人という目で見てしまいます。でもそれはたぶん私の偏見なのだと思います。本来趣味というのは余暇を楽しむ習慣的行為のことですからゴルフだって立派な趣味と言えるわけです。仕事が趣味だという人は余暇がないのでこれは立派な「無趣味人間」です。まあ反論はありそうですけど。「俺は余暇に趣味として仕事をしてるんだ」って。でも趣味っていったい何なのでしょう。余暇、すなわち余った時間に楽しんでよくやる行為。本当にそんなのでいいんでしょうか。それはホビーではあるけれど趣味ではない。私はそんな気がするのです。私にとって趣味というのはもっとこう奥深い、精神を巻き込んだ行為なのです。自分自身と対話し、自分という人間を見つけ出すための時間。だからどうしても趣味には思考というものが欠かせません。それは、どうやったら球がまっすぐに飛ぶかという思考ではなく、人はいったい何のために生きているのかという思考です。人生の答えを見つけ出すための扉。それが趣味なのです。思考・自分との対話・孤独感。私のイメージする趣味はそんな感じです。暗いです。私の人生真っ暗です。でもいいのです。暗いところでしか光は見えないのです。私は光る何かを見つけるために今日も暗い趣味に没頭するのです。