2013/10/30
豊かさを得るために
国民は国が豊かになることを望んでいます。それは自分の生活がもっと豊かになればいいなと思っているからです。でもそれはとても矛盾した考えだと私は思うのです。だって国の豊かさというのは『集めた税金-国民のために使ったお金=国の貯金=国の豊かさ』という図式で出来ているからです。だからもっと国を豊かにしたいのなら国民は「どんどん税金を払うけれども見返りは一切いらない」という姿勢を貫かなくてはならないのです。でもそうすると自分自身はちっとも豊かにはなりません。そうなんです。国の豊かさと国民の豊かさは相反するものなのです。もちろん短期的にはということですけど。長期的に考えれば国の豊かさは国民に返ってきます。積もり積もった国の貯金に利子が付き、その利子で国民を豊かにするための制度や施設が作られるからです。だから未来の子供たちはラッキーなのです。みんなが貯めてくれた貯金の利子で潤うわけですから。でも未来の子供たちはそれでは満足できません。利子だけではなく元本も使い始めます。自分たちが払った税金よりもよりたくさんの見返りを得ないと損だと思っているからです。どうしようもない子供たちです。育て方が悪かったのでしょうか。まるで現代の私たちのようです。