2013/12/04
自分用翻訳機を持つ
難しい話を解説するために出てきた専門家なのに、さっぱりわからない話をして帰っていく人がいます。専門家・教授・評論家と言われる人たちは、往々にして難しい話を別の難しい話に置き換えて解説します。まったく意味がないですよね。英語をスペイン語に訳してしゃべっているようなものです。英語もわからないけどスペイン語もわからない。私たちに話すのなら日本語に訳してくれないと意味がないのです。同様に難しい話の解説は私たちが使うコトバで私たちが知っているたとえ話で解説してくれないと聞き取ることができません。ちょっと考えれば当たり前の話です。でも実は私たちも同じような失敗を日常で繰り返しています。それは自分の脳みそに対してです。ためになる話や役に立つ話と出会ったとき、ほとんどの人はそれをそのまま脳みそに保存しようとします。でもそれは専門的な話を意味が分からないまま記憶しているのと同じです。役に立つ話は役に立てるからこそ意味がある。そのためにはまず、話を翻訳する必要があります。自分が普段使うコトバ、自分にとってよくわかるたとえ話などに翻訳してから脳みそに保存する。そうしないとその知識は武器として取り出すことができないのです。自分の脳みそに保存するための自分専用の翻訳機。それを手に入れることがすごくすごく重要なのです。