2014/03/26
効率化の終焉
原発の問題に関してはよくわからないのです。電気が必要だから動かすしかないだろうという政府の見解には疑問があります。しかし、危険だから原発は動かしてはいけないという意見にも100%賛同しかねます。だって危険なものは他にもたくさんあるじゃないですか。例えば世界中に溢れている武器弾薬。撃たれて死んで行く人は原発で死ぬ人の何千何万倍もいます。車だってそうです。確かに便利な乗り物ですけど車の事故で死ぬ人は原発で死ぬ人よりもずっと多い。原発がコントロールできないという理由で不可なのなら、車だってコントロールできているとは言えないのではないか。私はそう考えてしまうのです。今、目の前に突きつけられているのは単なる原発の是非ではない。もっと根本的な問題が私たちには突きつけられている。原発に賛成する人も反対する人も、結局はその根本から目を背けているのではないかと感じてしまうのです。その問題とは『効率化の是非』です。つまり、どんどん便利になっていく生活に終止符を打てるかどうかなのです。電気が無くたって、車が無くたって、死にはしません。でも一度手に入れた便利を手放すことはとても難しいのです。更なる効率化をめざすのか。それとも非効率的な生活を受け入れて生きていくのか。きっと私たちはそういう選択を迫られているのです。