2013/10/16
安定と不安定のバランス
私は自由人です。一人っきりの会社の社長なので何をやってもやらなくても文句は言われません。どこで働いてもいいし働かなくてもいい。生活できるだけの収入があればいいのです。だから私は行きたい時にだけ会社に行きます。家で仕事がしたい時には家で、喫茶店で仕事がしたい時には喫茶店で仕事をします。休みとかは決まっていないのでいつでも休めます。ふらっと海を見に行ってもいいし、昼間からビールを飲むのも自由です。私のような人をノマドというらしいです。時間と場所に束縛されずに仕事をする人たちの総称です。私は自分がそういう立場なのでよくわかるのですが、ノマドという種族はノマドではない人たちがいないと成り立ちません。だって好きな時に会社に行こうと思ってもそこに誰もいなければ行く意味が無い。喫茶店やホテルのラウンジで仕事ができるのもそこにノマドではない人たちが規則正しく出勤しているからです。気が向いた時に海に行くことが楽しいのはそこに人混みが無く、ノマド以外の人たちがちゃんと働いてくれているからです。私はこういう生き方が好きですが、ほとんどの人はきちんと決まった場所で決まった仕事がしたいと思っているのです。真っ当な人たちです。世の中は99%の安定と1%の不安定要素で成り立っている。きっと昔からずっとそうだったのでしょう。そしてこれからも。